+ 「ピュー。かっこいいねー?」 パチパチと手を叩きながら向かってくる。 「でも、勝つのは俺らだよ?」 地を這うような低い声に背中がゾワゾワする。 シュッ ガンッ ほぼ同時に腕を伸ばすけれどスピードは相手の方が早かった。 綺麗に頬にぶつかるとよろけずに素早く蹴りをいれる。 「すごい...」 賢と相手のタイマンを見守るようにその場には、 殴られる音、 かわす音、 荒い呼吸の音しか響かなかった。