夢を見るボクら





「おらあ!」


腕を大きく振りすぎて遠回りになりスピードも落ちている。


トップ2の下っ端でもこんな感じなのか。



手のひらで受けとめて反対の手を腹に入れる。


「弱いな」


無意識に出た言葉がその場を凍らす。



「あ?」



眉間にシワをよせ殺気も溢れている幹部たち。