夢を見るボクら




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帰り道、少しゆっくりに賢と並んで歩いていた。


「ねぇ、賢」

「ん?」



「神矢、喧嘩してるとき何か言ってなかった?」


そう、神矢が何かブツブツ言いながら回し蹴りをしていたのが少し気になったのだ。



「122」

「え?」


「神矢は回し蹴りをするとき、瞬時に自分と相手の身長の差を計算して、

どれだけ足を上げればいいか考えているらしい。」

それが今回は122度だったらしい。