「私は大丈夫だよ」 落ち着かせるように頭を撫でる。 「賢、とりあえず帰ろう。 朱鳥はこれ着ときな」 輝にパーカーを渡される。 そういえば胸元見えてたままだった...。 急いでパーカーを羽織って胸元を握りしめる。 賢に手首を撫でられ、そこに視線を移すとほんのり赤く擦れていた。 「あ、解けないかなって頑張ったんだけど...」 きっとその時に擦れたと思う。 「こんな目に遭わせてすまない」 「賢。顔上げて?」