「目覚めたか」 ぼんやりする視界とパイプ椅子に座らされ、縛られている自由のきかない手足 目の前には男が数人 薄暗く、辺りに錆びついた鉄パイプや木材が散らばっているのを見て恐らく廃墟だろうと推測する。 「ここは?」 「俺らの倉庫だ」 俺らということはこの男達は仲間で暴走族だということ。 「どうして私を?」 どこか冷静な私。 でも内心、今にも口から心臓がでそうなくらい緊張してるし、怖い。