夢を見るボクら



かき氷を食べ終わった頃に皆が引き返してくる。

「楽しかった?」

「すっごく!」

髪を濡らした紀乃の笑顔はキラキラと輝く海面より眩しかった。


「朱鳥、本当に入らないの?」

「うきわないし」

「足だけでも入ろうよ!」

「えっ、ちょっと、紀乃?」


無理矢理立たされて海の方へ向かう。


「ほら!」

紀乃に催促されて恐る恐る足を伸ばす。


チャプ


「気持ちいい...」


「でしょ!?」

「うん」