夢を見るボクら




「入らねぇの?」

パラソルの下で佇んでると隣に座る神矢


目の前には私と神矢以外のみんなが海ではしゃいでいる。


「泳げないの」

「へー。うきわは?」

「持ってくんの忘れた」

「あー...」

同情するような目で見てくる。


「同情するならうきわを買え」

「ごめんなさい」

「フフッ」


神矢とのやりとりが面白くてつい笑みがこぼれる。


「朱鳥ってさ」

「ん?」