+ ガラガラ 賢にさっきと同じ空き教室に連れてこられた。 「...」 「...」 どちらも口を開こうとしない 「あのさ...」 「うん」 「朱鳥好きな奴いんのか?」 いきなりの言葉に顔をあげると賢と目が合う ジッとこちらをみる瞳は私を離してくれない。 落ち着いていた心拍もまた早くなる。 「いるよ」 目の前に。 聞いてきたのは賢なのに少し悲しそう。 「そうか」 「...」 「...」