夢を見るボクら




そしてそのまま



ドンッ



私の体を壁に押し付けて片手は腕を掴んだままで、片手は私の顔のすぐそばに手をつく


驚いて声も出せない。



(これは壁ドンというやつ?)


きっとされることは無いだろうと思っていた壁ドンがまさに今、自分にされていたのだ。


目の前の彼は顔を伏せていて表情が見えない。



「賢?」