「ねえ、賢どうしたの?」 さっきから黙ってばかりで全然腕を離してくれない。 ガラッ 空き教室のドアをあけて入っていく。 腕を掴まれている私も自然と教室へ入る (どうしてカギ閉めてないの?) そんなことを疑問に思ってると口元に何かがあたる。 目の前には黒い布 視線を上に向けると綺麗にセットされた金髪 どうやら立ち止まった賢の背中にぶつかったようだった。 「賢?どうしたの?」 少し後ろにさがって賢の顔を覗こうと体を前へ傾けると 同時に振り返る賢