夢を見るボクら



「きゃあああああ!」

「なにあれー!」

「私も連れていかれたーい」


耳をつんざくような歓声に耳を塞ぎたくなる衝動に駆られる。

さらには嫉妬の視線がツンツンと私に突き刺さる


自然と顔は俯いていた。


廊下に出てもみんなの反応は同じで、私と賢は注目の的となった。


そのまま賢に連れていかれること三分

人気が少なく使われていない棟の方へやってきた。

ここへくるまで大勢の歓声を聞きながら、勧誘されたり大変でもう体がクタクタだった。