「ねえ、どうし...」
「かわいい!!!」
...え?
バッと離れて私の肩を掴みながら目をキラキラさせる紀乃
かわいい?
「朱鳥!笑った方がかわいいよ!」
「それはないな」
むしろ紀乃のほうが可愛い。
真面目な顔で答えると「無自覚なパターンか...」なんて斜め下を見ながら呟く。
さっぱり意味が分からず首を傾げてると、「何でもないよ」と笑って肩から手を離す。
紀乃に聞こうとしたけどチャイムが鳴ってしまって席に帰ってしまった。
教室へ入ってくる先生
それと同時にいつの間にか私の頭の中は賢のことばかりで埋まっていた。


