小さな手のひら









雨の音とは、違う音がした。


まさかのホラー展開は無いとは思ったけれど、恐る恐る振り向いてみる。








「…あ」

「え」













その子(…?)は、あたしと同じように全身びしょぬれで。


そんでもって、










(…眼が、蒼い)









あたしは思わず、その澄んだ綺麗な蒼眼に見惚れていた。




そして戸惑ったように瞳を揺らして、