すると平助は大きく目を見開き、明らかに驚いたような、戸惑ったような顔をしていた。
平「そんなことしたら俺が許さねぇぞ!
記憶から佑紗が消えるなんて...!
絶対に許さねぇ!
お前は悲しくねぇのかよ!」
佑「………それでみんなのことを護れるなら記憶でも何でもくれてやる。
…でも、私の中から記憶がなくなるわけじゃないから楽しい思い出、最後に作らせてよ。
みんなとの日々が楽しかったと思えるように....ね?」
私は口角を少し上げていった。
すると平助は一瞬悲しそうな顔をしてから一息ついて困ったように笑った。
平「…お前にはかなわねぇや...」


