「ミキ、男の人がある人だけに素の自分見せたいのってどんな時??」
「そのある人が好きな時!あるいはその人を信頼してる時とか?」
やっぱりそーゆーのだよね。
紗季ちゃんとすごい仲いいんだな。
…私はあの人の素の部分を知ってるけど、素の部分を見せたくて見せられてるわけじゃないと思う。
だって、岩淵先生の素の部分を知ってるのは自分で聞いたからだもん。
「なんで突然そんなこと聞いてきたの?あ、もしかして亜子がそれ言われたの?!」
ミキは目を輝かせながら聞いてきた。
「違うよ〜。なんとなく。」
「えー何それー。」
その特別な相手は私じゃない。
「あ、今日も亜子掃除?」
「うん。1週間事に変わるから。」
「私いつもさぼってるから分かんなーい。」
「いつもさぼって体育館行ってるもんね。何してんの?」
「お・と・こ♡」
「え、何それ聞いてない!!」
「ふふ、んじゃまたね♪」
ミキは嬉しそうに教室を出ていった。
好きな人と両想いになれるのっていいな…。
とりあえず掃除ぱぱっとやって私も早く帰ろ。
「亜子ちゃんっていますか?」
声がするほうをみるとそこには紗季ちゃんがいた。
「え?私?」
「うん。ちょっと話したいなーって思ったんだけどいい?」
「今掃除中だから終わるまで待っててもらってもいいかな?」
その時私は嫌な予感がした。