普通の恋を私にちょうだい

~尊~

今日の分の仕事が終わったから、家に帰ろうと思って歩いていたら、人とすれちがったことのないような道で、人を見つけた。

「すみませーん。」

ん?何だろう。呼ばれてる?

自分でもよくわからくて、その人が目の前に来るまで気づかなかった。

「お隣の四宮さん?ですよね?」

やっぱり。美味しい紅茶をくれた隣の…
んーと、名前何だっけ?

「………」

思い出した‼確か、

「神戸さん」

神戸さんはニコッした。

かわいい。そう表せる顔をしていた。