授業が全部終わって、STも終わって俺は7組の教室に向かう。

 教室にはやっぱり、秋奈と六花がいた。

「っよ!…あれ、秋奈…?」

 珍しく、秋奈は机に伏せていて、傍にいる六花は俺を睨んでくる。

 秋奈の背中には多分瞬桜の学ランがかけられて、規則正しく肩が上下してる。

「寝てんのか?」

「…疲れたって言った」

「いつから?」

「朝」

 六花はほとんど単語しか話さないから理解すんのが少し難しい。

 質問すれば大概返って来るけど…。

「瞬桜はなんて?」

「休ませとけ、俺が戻って来るまで変に刺激すんな」

「ご丁寧にどうも」

 秋奈の前の席に座って、春休みの課題を取り出す。

 なるべくやっとかないと秋奈がまた呼び出されるかもしれない。

 それは阻止しねぇとな。