「お騒がせいたしました。駅裏商店街の治安は私たちが責任を持って管理します。みなさん、ご安心してご通行、お買いものなさってくださいね」

 にっこりと笑った黒髪少女に、その場に留まっていた人々はわなわなと動き出す。

 そんな人々を見送って、黒髪少女は黒ジャージ金髪少年と黒髪少年の腕を掴んで歩み出す。

「行こ!瞬、夏、六花!」

「おう!」

「おわっ!?」

「…」

 一緒に立ち去って行く4人の少年少女。そんな彼らが身に纏う黒ジャージの背に負うものは、『志季』の文字と、桜、向日葵、紅葉、雪の絵。

 まるで彼らが季節を織りなす四季のように。