「瞬桜、毎日感心だな」

「おはようございます!部長」

「おう、おはよ。秋奈ちゃんもご苦労だな」

「…すぅ…」

「あれ?」

 傾きかけた体が急にビクッと肩を揺らし、体を跳ね起こす。

「ふきゅ!?ね、寝てないですよ!」

「寝てんだろ。眠いなら寝といていいから」

 ぽんと頭に乗る温かい手。見上げれば瞬は苦笑していて、頭を撫でてくれる。

 そのうち私は再び意識を飛ばしてしまった。