「秋?」

「…きゃう!?」

「は?」

 なんか浴衣着てるのに恥ずかしい…。

 瞬がかっこよく見えるから不思議だ。

 というより、なんか着るの下手なの!?

 必要以上に胸元開いてるんだけど!?

「瞬、もっと前閉めて…」

「え?…あぁ」

 はぁ、びっくりした…。絶対顔赤い…。

 枕持ってきてそれを抱きしめて顔を隠した。

 だって変じゃん。瞬にこんなふうに思うの変じゃん。

「…はぁ、とりあえずお互いに慣れるか」

「ムリ」

「は?」

「瞬がかっこよく見えるもん…慣れない」

「…そ」

 そっけない返事が返って来たけど、その方がいい。

 だって、いっぱい話しかけられたら変な風になるもん…。

 それから、ぎこちない会話しか出来なくて、やっぱり変な感じがした。