『…四季』

『へ?』

『いや、お前らさ、よくよく考えたら面白いんだよな。まず、瞬桜が春だろ?で、夏樹が夏、秋奈が秋で、六花は冬。ほら、四季じゃん』

『あぁ…』

『え、なんで六花が冬な訳?』

『雪の別名が六花なの。雪と言えば冬でしょ』

『へぇ』

 夏が初めて知ったというような顔をして、六花を見たけど、六花は相変わらずスマホから目を離さない。

『四季かぁ…。ならよ、四季の四を志に変えて志季はどうだ。志しを持って、活動しろや』

『志季…決まりだな』

『よし、お前らは今日から志季だ!がんばってくれよ?』

 そんなお父さんの言葉で、私たちは志季って名乗ることになったの。