『お前ら秋奈には頭あがんねぇのな』
『当たり前っすよ!』
『秋奈さんだけっすから。俺らを心配してくれたり、たむろってるところに手伝えって言って段ボール押しつけてきたりすんの』
『そうそう。駄弁ってたらチラシ配ろって渡してくるし』
あれ、なんか貶されてる…?
そして大人たち大爆笑しちゃってる!なんかひどい…。
『お前、不良少年たちに恐れられてんぞ』
『暴走族の総長かよ!』
げらげらと笑うミートさんととーちゃん。お父さんまでッ
笑う大人たちに対して、不良少年たちがはっとしたような顔をした。なんだ?
『暴走族、いいんじゃないっすか?』
『へ?』
『なんか、地域復興隊?的な、そんなの俺ららしくねぇし』
『名前だけでも、暴走族っぽくしましょうや』
『えぇ、だっさぁ』
『でもさ、地域復興隊よりましじゃね?』


