『お前らここ自由に使わしてやっから、商店街のPR活動や手伝いしてくれや』
『ふーちゃん、それ今も若干やってるよね?』
私の言葉にみんな頷いてるけど、大人たちはニコニコしたまま。
…気持ち悪い。
『だからよ、駅裏商店街のマスコット的な?それをお前らにやって欲しいわけだ』
『親父さん、意味不ですけど』
瞬の言葉にまたもみんなで頷く。
大人たちは顔を見合わせて何やら相談中。上手く伝わってないんだよねぇ。
『う~ん、あれだ。あれ!お前らに名前を付けてさ、宣伝できるようによ!』
『名前?』
『あるだろ?アイドルグループ的な、お前たちを1つのチームとして名前を付ける。それで、駅裏商店街の名物にするってわけよ!』
ん、何となく言いたいことは分かってきたぞ…。
つまり、「不良少年たちが手伝う謎の商店街」という名物を、大々的に宣伝するためにその「不良少年」という名前じゃ怖がられる可能性があるから、そこをアイドルグループ的名前に変えちゃえ!…ってことだよね。


