私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)


「じゃ、ありがと」

「…あ、小森さん!わ、私と友達になってください!!」

 背を向けてしまった小森さんに思いっきり叫ぶ。

 って、こんな至近距離で叫ぶ私って!?

 小森さんはびっくりして振り返った。

 無言が教室を包む。


 ど、どうしよう。

 勢いで言っちゃったけど、撤回したくないし…。う~ん。

「…私でいいなら」

「へ?」

「…秋奈、だっけ?」

「うん!」

「秋奈、ありがと。嬉しい」

「…うん!私も嬉しい。小森さん、ありがとう」

 小森さんの顔が不意に無になる。な、なんだろ…。

「六花って、呼んで?」

「う、うん!六花!」

 小森さん…じゃなくて、六花はにこって笑う。

 や、やった!六花と堂々と話せるよ…!