私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)


「あ、小森さん、教室行こう?」

「…保健室じゃなくて?」

「私いろいろ持ってるんだ」

 スカートのポケットからコンパクトな救急セットに胸のポケットから絆創膏。

 かばんにもいろいろあるよって言ったらまた笑ってくれた。

 2人で教室に戻って、怪我を手当てする。

 幸い絆創膏がいるような怪我は膝だけだったから他は消毒とかで済んだ。

 手当が済むと、小森さんはゴミ箱に入ってた教科書たちを全部回収してそれを机に入れてた。

「…小森さんは、なんでその…」

「…いつも、口きかないから、生意気って言われる」

「え、そんな理由で?」

「いつもだから」

 あっさりと告げる小森さんはまるで慣れているような口ぶりだった。

 思わず黙ってしまうと、小森さんは立ち上がってしまう。