私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)


 おっきな怪我はないみたいだけど、膝もすりむいてるしほっぺもひっかき傷みたいなのがある。

 とりあえず膝は洗ってもらわないと…。

 支柱を放ると、心の奥でざわめいていた感情は息を潜めて、ほっと息を吐く。

「小森さん、傷、手当てしてもいい?」

「…なんで、助けてくれたの?」

「え?…私、小森さんと話してみたくて。声かけたかったんだけど、勇気でなくて…。ごめん」

 こんなタイミングに現れて都合よすぎるよね…。

 恩感じさせて友達にならざる負えないみたいな状況だよ。

 はぁ、もっと早く声をかけていれば…。

「…ありがと」

 落ち込んでいたところにかけられた言葉にびっくりして顔を上げると、小森さんは笑ってた。

 ッ…やっぱりきれい。そしてなんかかわいい。

 見とれてると、首を傾げられる。

 そんな姿にもキュンってした。