あ、いろいろ説明不足だよね?
じゃあ、志季の成り立ちから説明しよっか。
きっかけは結構単純で、店の奥で遊んでた私と瞬と夏をお父さんが手伝えって言って、手伝ってたら何だか売り上げが上がってたらしい。
そして、寂れつつある商店街にいわゆる家出少年たちが集まってケンカするようになってね。
その子たちを夏が沈めてたんだけど、なぜかその子たちが「舎弟にしてくれ~!」とか言って、ケンカはしないからいいけどこの辺に留まり始めちゃったの。
私が手伝ってとお願いしたところあっさりOKしてくれて、すっかり商店街の人手不足を補ってくれた。
不良少年たちが手伝いをする謎の商店街って、名物になりつつあった。
同時期に時計屋のおじちゃんが店を閉めて息子の家に行くと言うことで、その場所を商店街の人たちに託したの。
でも、ちょっと奥まったところにあったから、店は出せない。
そこで商店街の人たちが、当時手伝ってた家出少年少女と私と瞬と夏と六花をそこに放り込んで、商店街のおじちゃんたちも集まってみんなで会議したの。


