「はう…」
「秋奈、いい加減に部活決めちゃいなよ。チア部なら、私いるよ」
「入らない~」
入学式から2か月。
流石に慣れ始めて、もう怖くなることはそんなにない。
だけど、マネージャーの誘いは諦めることを知らないのか先輩たち、同級生構わず追いかけまわされる日々。
いい加減疲れる…。
瞬がいれば、なんとか諦めてくれるけど、それ以外は全然ダメ。
この前なんて部室に引きずり込まれて先生が助けにくるくらいだった。
「秋奈、なんでそんなに入りたくないの?」
「…商店街のお手伝いしてるの」
「家、八百屋さんだっけ?」
「うん。お店のある商店街のね、お手伝いしてるから、部活には入りたくない」
「へぇ、偉いね。秋奈」
「私にとっては、それが私の部活みたいなものだから」
「でも、それとこれは話は別ってことで。今度の土曜日、来て!小さいけど大会があって」
「行かない」
「ケチ~」
1回行こうものならどうなるか。
この前サッカー部の先輩がどうしても離してくれなくて、1回だけ練習試合の同行を了解した。
だけど、それが間違いで、行きも帰りもキャプテンと副キャプテン、更には現マネージャー、サッカー部1のイケメンさんも登場してずっと勧誘されてた。
しかも、帰って来てからはサッカー部には行ったんでしょと他の部活の先輩まで強引になって…。
もう絶対に行かないと決意した。


