「あれ、キミ秋奈ちゃんだよね?」
「ッ…」
「秋奈ちゃん、あの時はありがとね」
親しげに話しかけてきたのはサッカー部の先輩で、逃げるに逃げられなくなる。
夏が手を掴んでくれるから1人にならずに済むけど、サッカー部3人に囲まれちゃう。
「ここじゃなんだし、部室行かない?ジュースごちそうするよ」
「用事あるので、失礼します!」
「待ってよ。ちょっとだけ。ね?お願い」
「あの、手離してくれません?彼女人に触られるの嫌いなんです」
どうしよう…。夏の態度に先輩たちはちょっと怒ってる。
他の部活の人たちにまで気付かれ始める。
「秋奈ちゃんだよね?野球部なんだけど…」
「秋奈ちゃん!バスケ部、来ない???」
「陸上部でーす!秋奈ちゃん、どう??」
なんでこんなことに…。
結局、振りきれずなぜか大勢の先輩と一緒に家まで歩くことになって、途中で追いついた瞬が追っ払ってくれるまでそのままだった。


