「やったぁ!私の勝ち!」
「あらあら、しょうがないわねぇ。今日は定価ね」
「まいどあり~!」
えへへ、ここんとこ連敗だったら連敗記録阻止できた!
おばちゃんはニコニコしながらお父さんに買った野菜の代金を払ってる。
と、ちょうどそこに着替え終えた瞬と夏が店の奥から出てきた。
2人とも私とおそろいの黒いジャージを着ているんだ。
あ、でも瞬は背の絵が紅葉じゃなくて桜で、夏はひまわりなの。
「親父さんお邪魔でした~!」
「おう、気張れよ夏樹」
「お~!」
夏と瞬はそれぞれお肉屋さんと豆腐屋に走って行く。
それを見送って、おばちゃんは今度はミートさんのところねと目を輝かせてた。


