吹かした煙草の煙が消えるのを見ながらニコチンを体に取り入れると、少し気分は落ち着いた






時計を見ると午前9時






一瞬学校に行こうかななんて考えがよぎるも、もう長い間行ってないこともあり早々にその考えは打ち消した






どうせ行っても行かなくても良いような不良校






行って面倒な注目を集めたり陰口が聞こえる場所で寝るなんてまっぴら






もう授業は始まっているのにも関わらず、一応毎朝している〈遅刻・欠席連絡〉を取るため携帯を見ると






「うわぁ…」






メッセージ5件、全て昨日飲んだ男から






一番下のメッセージを開くと出てきた『おはよ!昨日は楽しかったぜ!那夏ちゃん次いつ空いてる?』という短文に『また空いてたら連絡するね?』と適当に返し






「おはようございます。2年C組の佐伯 蜜ですが今日学校休みます。」






今度こそ学校に電話した






先生達も生徒の出欠などどうでも良いのか、それとも私が休む事は最初から分かっているからか何も言ってこない






電話を終えてまだ火のついた煙草を灰皿に押し付けると、もう一度ソファーに身体を沈めた