「そろそろ本題に入りましょうか」






気まずい沈黙に助け舟を出してくれたのが碧






「そうだな。
……今日集まってもらったのは…」






「…松永組とのことでしょ?」






普段あまり喋らないマイペースな類の声が聞こえたと思ったら






お菓子を貪っていたはずなのに鋭い眼差しをこちらに向けていた






「あぁ…」






皇組がloupのメンバーを集めて話し合いをするような大きな問題はここ最近で一つしかない






それが“松永組との交戦”






「でも早くねぇーか?確かあと2ヵ月ぐらいあったよな」






「あぁ。本格的に戦うことになるのは約2ヵ月後で今は冷戦状態だよ。」






「じゃあ何で…」






「でも、事態が急変した」






「は!?」






新は乾いた声を響かせ

碧は眼鏡を抑え

陽斗はポリ袋に突っ込んで動かしていた手を止めるなど様々な反応を見せる






「何が起きたんですか?」






碧の落ち着いた声が聞こえた後、それぞれが俺の次の言葉を静かに待つ






そして俺が口を開いた時






「すぐに攻撃を仕掛ける。
交戦の準備をしろ。」











我が帝王の

凍てつくような冷たい声が響いた