鬱陶しいほどキラキラと光る痛みを知らない金髪
そいつがまだ顔を歪ませているのを無視して
「柊雅、行こう」
と声をかける
すると柊雅は
「…新、来い」
と一言発し、上へとあがっていった
「相変わらずすげぇー迫力だな、柊雅さんは」
「そうだね。新がか弱い子鹿に見えるよ」
「…喧嘩売ってんだろ」
「さぁ?」
俺達もそんなやり取りをしながら後を追って上に行く
長い廊下を歩いていくと、一番奥に大きな黒の扉が見えて来た
「柊雅」
前を歩いていた柊雅を呼び止め、俺は小走りに駆け寄る
そしてその大きな扉を開けると
「お久しぶりです。柊雅さん、理玖さん。」
「若に理玖さん、お疲れ様です。」
懐かしい部屋と
紫色とワインレッドの派手な頭が目に入った
「碧(aoi)、陽斗(haruto)、久しぶりだな。」
「……」
自然と笑顔がこぼれた俺に対し、無言で碧の隣のソファーにドカッと腰を下ろした柊雅
俺は苦笑いをするしかなく、他の3人は青ざめてしまった
