「「「お疲れ様でーーーーすっっっ‼︎」」」
柊雅が姿を見せた瞬間、倉庫の1階に居たloupの下っ端は青ざめながら瞬時に集まり頭を下げる
「3人は上?」
近くに居た厳つい男の子に尋ねると
「はっ、はいっっっ‼︎
上で若様と結城様をお待ちしておられますっ‼︎」
ものすごく大きな声で答えられた
……俺まで様付けで呼ばなくても良いのに…
「ありがとう」
そう言って柊雅に視線を送ると、 軽く頷くのが見えた
「柊雅さん、兄貴っ」
不意に上から響いた聞き飽きた声
「……」
それに返事する事も上を見る事もしない
アイツが下に降りてくるまで待つ
それは柊雅も同じ
周りの下っ端は上を見て、アイツの姿を確認すると再び頭を下げた
「ここまで足を運んでくださってありがとうございます、柊雅さん」
声が近くなり相手が下に降りてきた事が分かった時、俺達は初めて視線を向ける
「兄貴も、まぁお疲れ?」
そこに居たのはやっぱり、俺が今日会ったら殴ってやろうと決めていた奴で
「兄貴?」
無言で歩み寄った俺は
ガンッ
「っっっ‼︎‼︎
ってぇー……んだよ」
「別に?」
ニッコリと笑顔を向けてあげた
