「社長、この案についてですが…」 そう話しかけてくる社員を手で制し、俺の方を向く柊雅に少し緊張感を持つ 誰にも聞こえないくらい小さく低い、だけど凛とした声が耳を掠める 「今日は早く終わらせろ。 アイツらの所に行く。」 ……へぇ 少し口元を緩めて若を見ると 「拒否権はねぇーぞ」 鋭く目が細められ、軽く脅されたので 「承知」 俺は心からそう返事した