藍色の瞳






朝は苦手だけれど、私よりも低血圧な柊雅さんを起こすために頑張らないといけない






6時に鳴る目覚まし






6時半に理玖さんはやって来る






先に起きた私は朝ご飯を素早く作り、15分に柊雅さんを起こす






ここが一番の難関






揺すっても、軽く叩いても、呼んでも起きない






そしていつも






『わっ!!』






ベッドの中に引きずり込まれる






引きずり込まれたら負け






がっちり固定されて身動きが取れない






こうなったら理玖さんが来るまで待つしかないんだ…






『柊雅はいつになったら自分で起きれるようになるのですかね』







そう黒い笑みで言いながらゲンコツしに来る理玖さんのおかげでわたしは開放される






「……行くぞ」



「承知」






起きてからの柊雅さんは早い






10分も経たないうちに朝ご飯を食べ着替え終わる






そして約5分で身支度を整えるともう玄関に向かっているから凄い






そこで理玖さんが挨拶してくれるけど、柊雅さんは






『いってらっしゃい』






という私の見送りの言葉にチラッと視線を向けるだけで、返してくれる事はなかった






最初はそりゃあムカついた






でも、私はまだ柊雅さんのことを何も知らない






だから挨拶を返してもらえる存在であるのかも分からない






今まで深く人と関わることが無かった分、どうしていいか分からなかった