「……っ」
あぁ……今のは……聞きたくなかった…
その言葉でフラッシュバックするワンシーン
『あんたなんてっ!!
あんたなんて死ねばいいのよっっ!!』
『あんたなんて産まなきゃ良かった!!』
うん…知ってるよ
自分が一番良く分かってる
『お前なんかが近づいて良い人じゃねー。』
……新…ごめんね
近づかないって言ったのに
近づいちゃいけないって分かってたのに
……私は逃げなかった
こころのどこかで、この人のそばに居たいと思ってた
ごめんね
でもちゃんと自分の立場はわきまえてる
『あんな女なんか死ねばいいのに』って…
私は死のうとしたんだよ?
でもね、美しい黒髪と漆黒の瞳を持つ絶対的存在の彼に見つめられたら
……死にたいなんて気持ちが消えてた
繁華街の誰かが飛ばした言葉は
静かに響き渡り
私の目から零れ落ちた一粒の温かいものは
静かに頬を濡らした
必死に自分を抱きしめ堪えていた私は知らなかった
数メートル前に立つ柊雅さんの、強く握りしめた拳が怒りで震えていたことに
