「えぇ〜!!こんな高そうなホテル予約してくれたんですか!?」
「そーだよ~。おじさん那夏(nana)ちゃんの為に奮発しちゃったよ〜」
「うわぁ〜!!なな嬉しぃ~♡」
ネオンがきらびやかに光るホテル街
ここにいる人達は「そういう事」をする目的の人がほとんど
腕を絡めた相手に崩れることのない笑顔を向けながら、(名前なんだったっけ?)と考える
「最近時田会社の景気が良いからね、お金余るほどなんだよ。那夏ちゃんに全部貢いじゃおっかな~なんて」
デレデレしながら口から漏らす自慢話に、(あぁ、時田さんだ。)と名前を思い出し
「すごぉ〜い!!
でもそんな事より、なな早くホテル入りたいな?」
自分でも吐き気のするくらい甘い声で誘う
すっかり気分の良くなった時田さんは酔っ払いのように扱いやすくて、すぐに目的の場所に入ることができた。