お金を払いトウマさんにお礼を言った後店を出る
まだ午前6時半と早いせいか、繁華街にもあまり人影がない
「家に帰ってもう一度寝ようかな…」
正直私の生活は正しくもなければ規則的でもなかった
家にいる間は何時だろうと寝ていて、たまに目の覚めた日の夜は繁華街に行く
寝すぎてご飯は1日1回食べるか食べないかだし
何というか…めちゃくちゃだった
「……いつか死んじゃうんだろうか…」
何気なく呟いた言葉に
悲しいも
苦しいも
寂しいも
ましてや生きたいとも思わない
ただ死ぬことに少し恐怖があるから“生きる道”を歩いているだけ
……そう、汚い道をね…
「お腹空いたな…」
頭の中にある考えは(久しぶりに朝ご飯食べようかな)に変わっていて
朝の少し冷んやりした空気に充分触れた私は、近くのコンビニでおにぎり1個とミネラルウォーターを買い
あの1人ぼっちの部屋に戻った
