そっか…新が今一緒にいるのは遊び人で噂の“那夏”だった
素を出したからと言って、新が…いや、この辺の人達が認識している“那夏”の人物像が変わるわけでは無かった
…危ない危ない
きっと私のやっている事を知ったら軽蔑し、この出会いを無かった事にするだろう
新は「お前は何バカな事してんだ‼︎今すぐそんな事やめろ‼︎」何て言うほどお人好しではないはず
出会ってそんなに経っていないけど、何となくそんな気がした
「まぁ、私もそんな毎日シてるわけじゃないし?」
「相手ならいつでもしてやんよ」
乾いた笑いと共に聞こえたノリか本気か分からない言葉
この男は少し危険な気がする
「今日は家に帰りたくない気分なだけだからさ。
約束通り朝まで付き合ってもらうよ?」
「ああ、その事だけど…」
「?」
「途中でどうしても抜けないといけなくなるかもしれねー」
「は?」
「俺がいなくてももうお前はここに居て大丈夫だから、その時は適当に飲んでてくれ」
飲んでてくれって…
新は私が未成年ってコト、知らないんだろうか
