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家を出たのは7時ちょっと前
繁華街に着いた時には7時30になっていた
2日連続でここへ来る事は滅多に無かったからか、いつもより視線を感じるのは気のせいだろうか
でも、そんなうざったい視線も今は気にならなかった
「……変な感じ」
いつもより明らかに人が多い
それに、普段はもう少し遅い時間に活動し始める人たちが多く通りに出て来ている
「あ、那夏ちゃんだよな〜?俺この店のNo.2のヒロム!今から店どお?」
「……」
フッっと微笑だけを残し、目の前を一瞬も立ち止まらずに通り過ぎる
自分でNo.2とか言っちゃう?顔もまあまあだったし…
私はあんな男嫌だ
もっと大人で理解力があって…
「ねぇ?若様はいつ来るのかしら」
「もう少し暗くなってからじゃない?」
「あぁ、久しぶりにお会いできるっ‼︎」
若様……?
声のした方に視線を向けると、若い女の人が2人
街中で見かける事なんてないような豪華なドレスに身を包み、バッチリきめたメイクでソワソワと落ち着かない様子をしていた
