意識がある。

目を開ける。

明るい。

何処だ。病院では無いと分かる。


起き上がってみると、そこは見たことの無い世界だった。
図鑑にもない、地図にもない素晴らしく美しい世界。
夢だな、ここは。
神様か誰かがいい夢で終わらせようとしてくれてるんだろう。


「…!」

「……う!」


「王!!」

僕の目の前に不思議な動物が現れた。
鳥っぽいような気がする。
あ、不死鳥?
体の色、赤だし。
というか、何で僕 王なの?

「聞いてますか!」

「聞いてない。」

「聞いてください!」

「うん。」


「それでは、説明しますね…