○僕のいたところ


…楽しみにしていた。楽しみにしていたのに。
何故、こんなことになってしまったんだろう。

朦朧とした意識の中でぐるぐると考えが廻る。


大粒の涙が1つ。冷たいコンクリートの地面に流れて落ちていった。



そう、こんなことになったのは全て僕が悪いんだ。
僕が。
学校から帰る道。
今日はいつもと違った。
「告白」されたんだ。

僕、白田真冬は舞い上がっていた。
車など視界に入ってこなかった。
視界に入ってこなかったから僕は車とぶつかった。
だから、死んだ。