吸血鬼に甘い鎖を

あのあと私とクロトくんは
家に帰り、
お互い黙ったまま時間が過ぎた。






「…ごめん、ね」


沈黙を破って
私の言葉が部屋に響いた。





「…クロトくんは
危ないって言ってたのに…


私が注意してなかったから…」


心配かけちゃったよね。



あぁー、もうっ!

大丈夫って言いながら
全然大丈夫じゃないじゃん!




『…いいんだよ。
さすがにあいつが来てるのは
俺も予想できなかった』



「…けど!」





『いいんだよ!

…リヴィアのことは
悪かった。

俺も…すぐ行ってやれなかった』



…なんでクロトくんが
謝るの…?


おかしいよ、そんなの。




『…俺もう寝るな。
咲も、早く寝ろよ』



クロトくんが
席を立った。





ガタンっ。