吸血鬼に甘い鎖を

次の日から、
練習が始まった。

学園祭はまだまだみたいだけど
私たちのクラスは劇だから、
大急ぎでセリフとか
やんなくちゃいけないらしい。



「…あー、もうつっかれたっ!
私無理だよ…」


姫なんて役、できるのかな…





眠くなって、うつらうつらする。


ねぼけている向こう側から
声が聞こえてくる。




「…さん、…七海さん!」


「…柚王、くん?」



見ると、柚王くんが
私を見つめてにっこり笑っている。




「もうみんな次の作業
行っちゃったみたいだけど。

僕の相手役は起きないみたいだから
待ってたんだよね」




「あ、…ごめん」



「いーよ、誤らなくても。
最近先生も指導がハードに
なってきてるからね。

疲れるのはわかるよ」



僕も少し肩が痛いかな。


そういって軽く肩を叩いた柚王くん。





…へぇ。
やっぱり柚王くんてかっこいいんだぁ。



この笑顔とか見ててもそうだし…