吸血鬼に甘い鎖を

「…ん、や…ぁ…」



変なんなる…。




こんな声出したくないのにっ…。




立っていられなくなって、
ガクッと座り込んだ。





牙を離して
クロト君が私を抱きしめる。





倒れそうだった私は、
クロト君にそっと寄りかかった。





「…なんでいきなり…」



目の前がぼうっとする…。






『咲が可愛かったから
我慢できなかったんだよ』




「…別に血は足りてるじゃん」





『ああ。
けど、花嫁の血は特別なんだって
言ったろ?


俺にとっちゃ、
いつでも噛みつきたくなるんだよ』




…。



なんていっていいのかわかんない。







『…けど、本当に気をつけろよ』





「でも危なくなったら、
助けに来てくれるでしょ?」




クロト君はニッと笑った。





『もちろん。
おまえが呼ぶんなら何回だって
行ってやるよ』





「何回もは来なくていいかなぁ」





『なッ…!
やっぱりあの柚王に
気があるんだな、咲っ!!』





「さー、どうでしょうねー?」







『咲ぃぃッ!!!』






でもクロト君が
来てくれるんなら、
きっと大丈夫だよ。