午後6時、またきみに会いたくなる。

はふっ。
美味しい―。

「相田くんっ、これすごく美味しいっ!絡んだ汁自体も美味しいけどそれにラー油とお酢がいい具合にきいてて…、それでいてこのもちもちとした太麺もすっごく美味しいよ!」

ちょっと熱く語りすぎたかなって恥ずかしくなったけど相田くんのきらきらした笑顔にそんな考えもどっかにいってしまった。

「だろっ?!さっすが美咲さんわかるわー。おれここ週7で通ってもいいくらいに大好き」

見ていて気持ちいいくらいに豪快な相田くんの食べっぷり。
本当に好きなのが伝わってくる。

相田くんはきっと好きなものに正直なだけなんだ。
いつもぼーっとしてるようだけど、絵のことになったり、食べ物のことになったり、好きなものには素直に好きっていう感情を出せる人なんだ。

逆にいえば、そっけないときはそれだけ興味をそそるものがないときなんだよね。
好きなものは好き、そうでないものはそうでない。

自分に素直に生きてるんだ―。
そういう面では憧れるなぁ。

「ん?何か用?」

「え?あ、なんでもない!」

じっと相田くんの方を見すぎてしまっていたみたいだった。

今日はいろんな事があったな。
相田くんのためにも、明日の歓迎会絶対に成功させよう―。