「あ、芽以忘れ物!」


そう言って私の手を引いて家に戻る疾。


玄関の扉が閉まる。


「さっき、斗真と間接キスしたでしょ」


耳元で囁く疾


「あれは勝手に…」


「俺も貰っていい?」


「え!?」


まさかの発言に赤面


「俺のほっぺにキスして?」


耳元で囁く低い声がくすぐったい


私が恥ずかしがっていると


疾がおでこにキス


「今日はこれで我慢しとく。でも次はもっとちょうだい」


そう言って私を送り出した。