センパイといっしょ







せっかくだから佐野も一緒に
センパイ(たち)観賞。





「あたしなら絶対一番右の人だけどな~」


佐野が頬杖つきながら指差した人を見る




「げ、あの裸足で走り回ってる人?
趣味悪いな。興味ないけど。
まああの人はニカって呼ばれてる人。」




「興味ないわりに詳しいなおい」





観賞しながら内容の薄い会話をしていると
辺りも暗くなってきて気づけばもう6時
センパイたちが帰る用意を始めた




「この人たちって毎回同じ時間に帰らない?」


佐野が特に気にしてない顔で髪の毛をくるくるしながら聞くから優しい私が答えてあげる



「ニカ先輩がバイトあるかららしいよ」




「なんでそんなことまで知ってるんだよ、引いた」