モグモグとおじいちゃんの作っただし巻き玉子を食べると、あまりの美味しさに、にやけてしまう。


やっぱりおじいちゃんのだし巻きは最高だぁー。


そう思いながら、ふっと前に座るごみ男を見ると、ごみ男も同様に口角を上げながらモグモグとだし巻き玉子を食べている。


おじいちゃんのだし巻きを食べたらちょっと落ち着いてきた。


「………あの。さっきの話。なんで決められた曜日以外にゴミ出すんですか？」


ごみ男の伏し目がちな目にかかる長いまつ毛を見ながら、落ちついて聞いてみる。



「…………ゴミ出す日にいないから。」


ごみ男は下を向きながら答える。


「そんな事言っても。ルールですから。その日は諦めて次の週に出せばいいじゃないですか。」



「次の週もだいたい、いないから。」


おばあちゃんのいれてくれたお茶を飲みながら、ごみ男は答える。


「じゃあ、せめてネットぐらいちゃんと掛けてください。」


私もお茶を飲む。


「………どーもすみません。」


「あとですね！ゴミもちゃんと分別しないとですねっ！！」


「あーもーうるっせぇな。小姑か。」


「なっ。こ、こ、こじゅっ！」


怒りにわなわな震える。せっかく落ちついて話ていたのに、この男はー！！